2012年04月10日
ソフトバンクは過去最高の純増数!!
ムーバ終了、ソフトバンクは過去最高の純増数――3月の契約数
■春商戦の純増数
携帯電話の純増数で最も多かったのは、ソフトバンクモバイルの60万3000件。
この背景として同社ではiPhoneに加えて、“新しいiPad”が発売されたことがある、としたほか、今夏よりサービスが提供される900MHz帯対応の「PANTONE 105SH」の出だしが好調としている。
次いでau(KDDI、沖縄セルラー)が43万7300件となった。
同社ではiPhoneの機能改善が3月に実施されたこと、「Xperia acro HD IS12S」が発売されたほか、新サービスの「auスマートパス」「auスマートバリュー」が3月1日から開始されたことが契約数を押し上げる効果をもたらした、と分析している。
auの累計契約数は3510万9100件で、3500万件に達した。
そしてNTTドコモの純増数は25万2700件となっている。
3月末で第2世代(2G)の携帯電話サービス「ムーバ」が終了し、純増数へ影響しているが、同社によれば2月末時点で35万弱の契約が残っていた「ムーバ」は、最終的に約16万件まで減少していたという。
同社では、20万件ほど残ることを想定しており、最終的なムーバの契約数の減少はその予想を超えたもの。
16万件がそのままマイナスになるため、同社では「実質的な純増数は約41万件と考えている」としている。
ドコモの累計契約数は6012万9500件となり、3月末で6000万件を超えている。
なお、スマートフォンの年間累計販売台数が目標の850万台を突破したことを明らかにしている。
決算発表日に4半期ごとの契約数を発表するイー・モバイル(イー・アクセス)では、6日の時点で純増数やMNP(携帯電話番号ポータビリティ)の利用数は明らかにしていない。
ただし、3月中旬にLTEサービスを開始し、既存ユーザーからの乗り換えや新規契約に結びついたとして、同社が2011年度の目標としていた「400万契約」は、この3月に達成したことを明らかにしている。
BWA(ワイヤレス高速データ通信)のWiMAXを提供するUQコミュニケーションズの純増数は、21万4800件で、その要因として料金体系やエリアの拡充などが注目された、としている。
同じくBWAで、2月24日からソフトバンクモバイルがMVNO(仮想移動体通信事業者)としてサービスを開始しWireless City Planningは、今回初めて契約数を発表。
3月時点での累計契約数は3万700件となった。
同社では今後、毎月、契約数を開示する。
PHSのウィルコムでは、純増数が13万1500件で、累計契約数が455万6400件となっている。
4月6日には、「3月末時点で同社最高の468万1600件(3G含む)に達した」ことが明らかにされている。
■ 6カ月連続でauがMNPトップ、ドコモのLTEは200万件
MNPの利用件数は、NTTドコモが14万5900件の転出超過(マイナス)となった。
MNPによる他社からの乗換促進キャンペーンを展開する同社では、転入が前月より2倍以上増えたことを明らかにする一方、それ以上に転出が多く、4月以降もMNPによるポートイン(転入)をより促進する方針だ。
auでは、9万4100件の転入超過(プラス)、ソフトバンクモバイルは5万3100件のプラスとなった。
auは7カ月連続でのプラスを記録し、各社との比較でも6カ月連続での1位となる。
プリペイド契約数は、NTTドコモが1万1600件で唯一増加する一方で、auが3900件、ソフトバンクモバイルが1600件の減少を記録した。
通信モジュールは、NTTドコモが3万4900件のマイナスで、auが4万5200件のプラス、ソフトバンクモバイルが12万7100件のプラスとなっている。
インターネット接続サービスでは、iモード/spモードは20万1900件(iモードは106万6300件の減少、spモードは126万8200件の増加)、EZweb/ISNETは31万6500件、Yahoo!ケータイなどは45万3000件増加している。